料理というのは奥が深い。

なんて書くと、なんだか偉そうで知ったかぶりをしているようだが、
全然、まったく、これっぽっちも分かってはいない。

わからないから、
「う~ん、底が見えないからたぶん深いんだろうな」
っていうぐらいなものだ。
それを
「うむ、奥が深い・・・」
などといって、お茶を濁しているだけの話である。
早い話が。

まぁ、そんなことはどうでもいいが、
実に料理は奥が深い。(もういいか)


どんなとこが?と聞かれると困ってしまうが、
簡単に言うと、
「思い通りいかないところ」
だろうか。

レシピどおり作ってるのに味が薄かったり、
ちょっと火加減を間違っただけでえらいことになったり、
うっかり塩を入れ忘れたりする。

失敗した料理を自分で食べるのはなかなか悲しいものである。
以前失敗したのは、塩や醤油を入れすぎて、
塩っ辛くておよそ食べ物とは思えないような代物だった。
そんな料理を自分で作ってしまうと誰にも八つ当たり出来ないので、
「くそ~。。。うん、でも食べられなくは・・・いや、やっぱ無理」
ていう具合に食べながら泣きそうになる。
思わず、世の無情に思いを馳せてしまうぐらいだ。


でもそれが逆に楽しさであったりする。
塩をあと一振りするかしないか、そこが勝負の分かれ目である。
明暗・泣き笑い・生死(それはおおげさか)、まぁ、とにかくいろんなものをすっぱり分けてしまう。
これぞ料理の真髄。

そういう意味では、無限の食材の組み合わせ、
無限の調理法、無限の火加減、無限の塩加減があるわけである。
だから、一回作っておいしかったものが、次、同じレシピをみながら作れるかといったら、これまたなかなかできない。
これは腕が未熟だからなんだろうけど。
そんな中で偶然おいしいものが出来たときの嬉しさは、結構格別である。

「いや~、これは一人で食べるのはもったいないな」
なんて思いながら、ニヤニヤしながら食べるのである。
なかなかこのおいしさを人に伝えるというのは難しくて、
人に言っても
「へ~、あ、そう。ところでさ~…」
ぐらいの反応しか返ってこない。
まぁそんなものである。

つまりは、自己満足。
それでいいのだ。
あんまり深く考える必要はない。
思うがままに、塩や醤油をいれればいいのです。
それでだめなら、まぁ、自己責任です。

というわけで、
料理は楽しんでやるもんだ、というのが僕の自論です。
奥の深さなんて全く関係ないわけで。
別に溺れるわけでもないんだから、かまわずズカズカ入っていけばいいのです。
だから、
「敷居が高いから…」
とか
「面倒だから…」
なんて思わずに、面白半分でやってみてはどうでしょう?
やり始めると意外に楽しいですよ。