ししとう
「辛いぃぃぃ!!!!」
妻が食事中に叫びだした。

ししとうを食べて、アタリを引いたのである。

たまに、ししとうの中に、とてつもなく辛いししとうがロシアンルーレットのように混入していることがある。
それに当たってしまったわけである。

私自身、すでに4本ほど食べていたが、どれも美味しいししとうだった。
それなのに、妻の場合は1本目から当たり。
あ"ぁぁ~~!!と舌を出し、のたうち回っていた。

ビールを差し出すと、普段はあまりビールが飲めない妻がゴクゴクとビールを飲む。
それでも、まだ足りぬと水を飲む。

(大げさだな、少しは我慢しろ)と内心思いながら、
笑ってそれを見ていた。

しばらくして、落ち着いたのか、妻は2本目のししとうを口にした。
しかし、あまりに先ほどのししとうが辛かった為、味がわからないと言う。

「食べてみて。」
と私に差し出す。

それを口に入れモグモグと・・した瞬間
やられた・・・当たりである。
意図的か否か・・・。

次第に、辛さが口に広がりだす。

慌てて、むりやり飲み込むが時すでに遅し。
辛いと言うより、激痛が走るわけである。
ハバネロ以上の殺人的辛さだ。

先ほどの、大げさな妻は、大げさではなかったわけだ。
妻以上に、叫び声をあげながら、氷をほおばる。
水でうがいをしても、全く、辛さというか、痛みがとれない。

ようやく治まったと思い、暖かいスープを飲むと、
再度、辛さがぶりかえす。

今までにこんな強烈なししとうに出会った事が無い。

実はこのししとうは実家で栽培されたししとうのおすそ分けだったので、
次第に腹が立ち、実家へ電話。
すると、
「5本に1本は辛いのがあるから気をつけて」といわれ、
なぜ先にそれを言ってくれなかったのか、ますます、怒りがこみ上げてきた。

ししとう」は漢字で書くと「獅子唐辛子
よく考えてみると、辛そうだ。
しかも、獅子が付いているだけあって恐ろしく辛そうだ。

そこで、今後の身の安全のために調べてみた。

<辛いししとうの見分け方。>

・夏場のししとうは辛いものが多い。
・種が少ない物は辛い。
・先が尖っているものが辛い。

と一般的に言われているものもあるが、どれもあてにならない。
このことはすでに様々な場所で物議を醸し出されているが答えが出ていない。

<結論>

農家の方でも分からない。
少しだけ、かじってみて判断する。
今のところこれしか解決法がないそうだ。

ようするに、一旦食べろと言うことだ。
全く、スリルのある食材だ。

夏バテ防止に効くと言われているが、
辛いのに当たってしまえば、確かに一気に夏バテが吹き飛ぶ。

辛いししとうの完璧な見分け方が分かれば、教えてください。

★最後に気をつけていただきたい。
激辛ししとうを食した後の排便時も、激痛が走る事をお忘れなく。

<ししとう>

先端がライオンの頭に似ているところから「獅子唐辛子」といわれ、とうがらしの甘味種です。ピーマンも唐辛子の仲間。
免疫機能を高め、疲労を回復に効くビタミンCはピーマンより多く含まれる。
皮膚、粘膜を正常に保ち、カロチンにより消化器系・呼吸器系の抵抗力を高める。





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